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レポート内容「あなたにとってのベストマンガ1を挙げよ。また理由を述べて論じる事(仮)」

作成者:俺

 

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自分が選んだ作品名:こちら葛飾区亀有公園前派出所

 

日本には戦前から戦後。そして令和の今に渡るまで多種多様なジャンルの漫画が存在している。作品の数を数えると膨大であり、その数は星の数程と日本には漫画があると言われている。大量の漫画作品の中から一つだけ自分の大好きな漫画を選んで論じるという事になったら誰もが迷い、苦悩すると思う。

しかし、自分にとってのマンガ作品ベスト1を挙げるとしたら秋本治先生が作者であり、昭和の1976年から平成の2016年までに一度も休載せずに週刊少年ジャンプで連載されてきた東京の下町・葛飾区の亀有公園前派出所を舞台に、破天荒な主人公の警官・両津勘吉が巻き起こす数々の騒動とそれらに彩りを添える多数の個性豊かなサブキャラクターの活躍を描いた痛快なギャグ漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』である

なぜ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』が自分にとってのマンガ作品ベスト1と言うかと理由は四つ程ある。

最初の一つ目の理由は主人公の『両津勘吉』こと『両さん』が超絶豪快で破天荒で型破り。バイタリティー、男気溢れるキャラクターだからだ。両さんこと両津勘吉はとにかくやることなすことすべてめちゃくちゃでハチャメチャな男だけれど、どこか憎めない魅力的な男らしいキャラクターでもあるからだ。具体的にはどれくらい豪快で破天荒でバイタリティーかと言うと鳥山明先生の代表作『ドラゴンボール』のフリーザと真正面から戦いギャグ補正でフリーザの攻撃をもろに直撃を受けたとしても数コマですぐに傷が治り、あのフリーザを現実逃避させたほどである。豪快で型破り、破天荒な両さんのような主人公は日本の古今東西の漫画を探しても恐らくあまり見当たらないと思う。それほどまでに両さんは凄まじいジャンプの主人公だからだ。

二つ目は破壊したことがないものはないと言えるほどに両さんは色んなモノを破壊したこともあり公園前派出所までから米軍の空母までも破壊したことがある警察官である。特に両津勘吉と言えば借金だが色んな物を破壊してきた上に、商店街から借金をしまくった結果。なんと1663兆2928億5903万8850円と人間一人では絶対に達成できない借金を抱えている。日本全体で負っている借金が1000兆円くらいなので、両さん個人の負担額は日本国の借金をはるかに超えているわけである。しかし両さんは街ごと破壊したり、世界遺産や米軍の空母を破壊したりしているので、この程度で済んでいることがまさに奇跡である。下手したらテロリストとして国際指名手配されていてもおかしくないほどである。実際に原作では何度も逮捕オチになっているエピソードが何個かあるが。しかし自分はそんな両さんが大好きである。

三つ目は両津勘吉こと『両さん』の『正義感が強く、弱きを助け強きを挫く』というところである。ギャグ話の時の両さんは酒の密造や横領。先述の様々なモノを破壊するなどと色々と洒落にならない悪事を働いたり、上司の大原部長と屯田署長の逆鱗に触れて怒られおしおきオチを受けたりしている半面、『浅草物語』などの下町の人情がテーマとなったエピソードや警察官としての仕事をする話や『檸檬が泣いた日』などのシリアス話の時にはドラえもんの映画版ノジャイアンのように正義感と義理人情に非常に厚く、女性に暴力を振るう男や弱い者いじめを決して許さない男である。とはいえ普段の素行からして問題ありだがそれでも男気溢れる男であるのは言うまでもない。

実際に両津の同僚の婦警が駐車違反した男から顔面にライターを投げつけられて頬に怪我を負った際、無我夢中で殴りかかって顔をめちゃくちゃに殴り飛ばしてボコボコにした上に、両津を嫌っている婦警が暴走族に拉致された時には同僚と二人で助けに向かい暴走族全員を叩きのめしている。

最後の四つめとして、基本は一話完結のギャグマンガでありながら。人情話や学習マンガ、下町散歩、アクション、ファミリードラマ、雑学、ミリタリー知識などや更にはためになる話や今の日本のツイッター界隈などにも使用されている両津勘吉の名言集などといった様々な側面を併せ持つようになり、同じジャンプの漫画家である澤井啓夫先生が描いたハイテンションギャグバトルマンガ『ボボボーボ・ボーボボ』に比べてギャグマンガでもありながらためになる知識がつくギャグマンガとなっている。

特におよそ30年前の1990年代に普及しはじめたパソコンなどデジタル機器を作品内で解説した時期などは、情報を通して時代と併走していたといってもいいだろう。そのような側面をもった『こちら葛飾区亀有公園前派出所』はもはや少年ジャンプやギャグマンガのファンだけのみにはとどまらない、年齢間・世代間問わず幅広い読者層を引きつけ、さらに時代ごとの空気とトレンドをリアルタイムで作品の劇中にて反映させたことである。そして当時の日本のトレンドや日本の政治情勢なども劇中で登場人物が触れていることだ。

 このように時代と並走した漫画は前にも後にも『こちら葛飾区亀有公園前派出所』だけと言える。恐らく『こちら葛飾区亀有公園前派出所』を超える雑学が入っていたり当時の日本のトレンドが劇中で描かれたりする漫画は出ないだろうと思う。

 

 

 

 

 

 

参考資料のデータ

タイトル:こちら葛飾区亀有公園前派出所

ジャンル 少年漫画、コメディギャグ、アクション

作者:秋本治

出版社:集英社

掲載誌:週刊少年ジャンプ

発表期間:1976年29号(入選作掲載)1976年42号から2016年42号

巻数:全200巻

話数:全1960話

 

タイトル:ドラゴンボール

ジャンル 少年漫画

作者:鳥山明

出版社:集英社

掲載誌:週刊少年ジャンプ

発表号:1984年51号→1995年25号

発表期間:1984年11月20日→1995年6月5日

巻数:全42巻(JC)全34巻(完全版)

話数:全519話

 

タイトル:ボーボボボ・ボ-ボボ

ジャンル 少年漫画

作者:沢井

出版社:集英社

掲載誌:週刊少年ジャンプ

発表号:2001年12号→2005年50号(第一部)

    2006年3号→2007年31号(第二部)

発表期間:2001-2005 2006-2007

巻数:全28巻(第一部:全21巻/第二部:全7巻)

話数:全303話(第一部:全230話/第二部:全73話)